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第438話 “プライド”

【本編】

≪船完成の数日前…≫

ルフィ「え ウソップは戻って来る

サンジ「ああ 海岸で一人 予行演習してたよ」

ルフィ「ホントか――っ 何だ そうなのか
      じゃ今すぐ迎えに行こう

チョッパー「お―――――

ナミ「素直じゃないわね ホント」

ルフィ「やった―― ウソップが帰ってくる~~~

ゾロ「待てお前ら
     誰一人こっちから迎えに行く事はおれが許さん」

ルフィ「え― 何で

ゾロ「間違っても お前が下手に出るんじゃねェ ルフィ 
    おれァ あいつから頭下げて来るまで認めねェぞ

チョッパー「ゾロ――― 

ナミ「ちょっと 何であんたがそんな」

ゾロ「黙れ
    「ルフィとウソップの初めの口論にどんな想いがあろうが 
    どっちが正しかろうが…… 
    男が“決闘”を決意した以上
    その勝敗は戦いに委ねられた 
    そしてあいつは敗けて……
    勝手に出てったんだ」 

サンジ「………」

ゾロ「いいかお前ら こんなバカでも肩書は“船長”だ」

ルフィ「………………」

ゾロはルフィの頭をガンガン叩いている。

ゾロ「いざって時にコイツを立てられねェ様な奴は
    一味にゃいねェ方がいい…
    船長が“威厳”を失った一味は必ず崩壊する

ゾロはルフィの頬ををつねってる。

ナミ「…………………」

ゾロ「普段おちゃらけてんのは勝手だが 
    仮にも
    このおれの上に立つ男がダラしねェマネしやがったら
    今度はおれがこの一味を抜けてやるぞ

ナミ「え~~~ それじゃ話がまとまらないじゃないっ

ゾロ「あのアホが帰って来る気になってんのは結構な事じゃねェか
    ―――だが今回の一件に何のケジメもつけず
    うやむやにしようってんなら
    それはおれが絶対に許さん
    ―――その時はウソップはこの島に置いていく

みんな「 え…」

ナミ「…待ってよゾロ 確かにあいつも悪いとこあったけど 
    それは帰って来てから言いたいだけ言えば…

ゾロ「一味を抜けるってのはそんなに簡単な事なのか

ゾロが刀で床をガッと強く突く。

ナミ「……… いいえ… でも…」

サンジ「ナミさん …残念ながら今回ばかりは
      コイツの言う事は正しい…

チョッパー「……」

ゾロ「こんな事を気まぐれでやる様な男を
    おれ達がこの先信頼できるハズもねェ……
    簡単な話だ…
    ウソップの第一声が深い謝罪であればよし… 
    それ以外ならもう奴に帰る場所はない
    おれ達がやってんのは
    ガキの海賊ごっこじゃねェんだぞ

(ルフィの回想)

ルフィ「じゃあな……… ウソップ 今まで… 楽しかった」

(ルフィの回想おわり)

ルフィ「………そうだな 一度は完全に別れたんだ
     船の完成と出航まで まだ何日もある
     黙ってあいつを待とう

≪出航の日 ウォーターセブン周辺の海≫

海兵「ガープ中将 “麦わらの一味” が見つかりました 
     南東の海岸 廃船島で今まさに出航目前の様で

ガープ「すぐに向かうぞ 全員乗れ

コビー「ガープ中将 僕らルフィさん達と爽やかに別れた手前
     すごく恥ずかしいんですが」

ガープ「文句ならセンゴクに言え 
      あいつに怒られて引き返すハメになったんじゃからな
      …偉そうに

青キジ「電伝虫で“孫だから”ってアンタ言うからでしょうが」

ガープ「やかましいわ 黙っとれ“青二才”が」

海兵「た… 大将殿こそ ここにおられてよろしいんで

青キジ「チャリで帰るの面倒くせェからな… ま 手は出さんから」

海兵「敵を目の前に …それもマズイと思いますが…

≪ウォーターセブン裏町≫

ウソップが走っている。

ウソップ「ハァ ハァ… ハァ ハァ
       よし 帰るぞ 仲間のもとへ 
       みんながおれを待っている
       立派な船もできた事だしな
       後はどう自然に一味に戻るかだ
       なーにあいつらがどう出ようとも
       おれには100パターンの作戦があるのだ
       おれの“第一声”最有力候補はやっぱこれだな
      
      「そんなに泣いて頼むんなら お前達……
       “副船長としてなら戻ってやってもいいぜ
       “ありがとうウソップ副船長―― わーい” 
       “何でも言う事聞くから戻ってきてくれ~
       なんつってな― アハハ さーすーがーはーおれ

      「まさに転んでもただじゃ起きねェ男
       この逆境でおれはさらに みんなに慕われ
       幸せに暮らすのでした…」

      「よーし急ぐぞ 名残り惜しいが
       さらば “水の都” ウォーターセブン

≪廃船島≫

ルフィ「出航―――

フランキー一家「アニキー お達者で―――
         フランキー一家は不滅ですぜー

ナミ「ちょっと ルフィ

チョッパー「ルフィ――――

フランキー「本当にいいのか麦わら もう一人待たなくて」

ルフィ「待ってたさ サンジからあの話を聞いてからおれは 
     あのガレーラの部屋が留守にならねェ様に
     あそこでず―――っと待ってたけど来なかった
     これが答えだ あいつだってよ…
     楽しくやると思うよ 
     海賊はやめねェだろうから
     そのうち海で会えるといいなー
     わははは」  無理して笑っている。

フランキー「……」

ロビン「………」

ボボォン

みんな「うわァ」

フランキー「しまった 見つかったぞ海軍だ

ルフィ「……… じいちゃん

フランキー一家「ガープ中将の軍艦だ
         アニキ達逃げろ――」

ガープ「おいルフィ~~~ 聞こえとるかー
      こちらじいちゃん こちらじいちゃん」

ルフィ「おい じいちゃん 何だよ 
      おれ達の事 ここでは捕まえねェっつったじゃねェか

ガープ「いやあ しかしまあ色々あってな 
      すまんがやっぱり 海のモクズとなれ

ルフィ「え~~~っ

ガープ「お詫びと言っちゃあ何じゃが 
      わし一人でお前らの相手をしよう 砲弾を」

海兵「ど… どうぞ」

サンジ「何する気だ

ガープ「“拳・骨(ゲンコツ)”… “隕石(メテオ)”

ボカァン

麦わら一味「うおォっ

サンジ「す…素手で大砲撃った

ゾロ「大砲よりよっぽど強く飛んで来たぞ
     野球のボールじゃあるめェし

ガープ「ぶわっはっはっは 年は取りたくないもんじゃ 
      最近パワーが落ちていかんわい

ナミ「仕方ないっ とにかく逃げるわよ 
    新しい船が粉々にされちゃうわ

ガープ「砲弾1000発持って来い」 

海兵「はっ」

フランキー「ヤベェな 今のが大量に飛んで来るぞ

コビー「“拳骨流星群(ゲンコツりゅうせいぐん)”」 

ヘルメッポ「あーあ あんなのくらったら
       船の一隻なんてひとたまりもねェぞ

ガープ「……さァ 始めようか 小僧共」 指をゴキゴキ鳴らす。

ルフィ「船は全速前進 おれ達は砲弾を潰す

サンジ(くそ 本当に来ねェのか あいつ…)

チョッパー「きた きたぞウソップが」 

ロビン「本当

チョッパー「おい みんなー ウソップが来たぞー

ウソップ「どいて どいてくれ
      ハア… ハア… え……」

ザンバイ「オイ 鼻のにーちゃん ここで何してんだ

ウソップ「ど…どういうこった 何で船が出てんだよ」

ザンバイ「何だ てっきり乗ってるもんだと」

ウソップ「待て 何やってんだよお前ら
      オーイ
      おれ様がまだここにいるじゃねェか

ザンバイ「おい 階段折れてるぞ 気ィつけろ

ウソップ「 どうしたんだ
       ケンカの後もずっと一緒に戦ったじゃねェか
      ”そげキング”はおれなんだぞ
       おれが姿を消したから… 諦めちまったのか 
       おいお前ら…安心しろ
       おれはちゃんと戻って来てやったぞ

ガープ「そりゃそりゃそりゃァ ぶわっはっはっはっ

サンジ・ルフィ・ゾロ・フランキーが砲弾を防ぐ。

チョッパー「ウソップがきたぞ ルフィ ウソップがきた

麦わら一味「船を守れー

ウソップ「ハァ… ハア ハア バカ野郎…
      ……ハア… 止まれよ…
      お―――――い 喜べ
      おれだぞ――――
       ハァ… チョッパー 今日はいい天気だな
       釣りしようぜ
       ―――ってそれ所じゃねェよな アハハ
       そういえば朗報があるぜ
       なんとおれが帰った暁には
       副船長になってやってもいいぞ
       どうだ オ――イ
       オ―――イ ルフィ みんな
       わかってるぞ 嬉しくて泣いてんだろ そっちでよ」

(ウソップの回想)
ウソップ「お前とは もう…やっていけねェ
       最後まで迷惑かけたな」
(ウソップの回想おわり)

ウソップ「お前 まさかあの時の
       あのジョーク信じてねェよな
       長ェ付き合いだもんな
       あんな事本気で言うわけねェよおれが
       色々…言い合ったけどよ 仲間だ 
       多少の事は水に流してやるよ
       なァおい何とか言えよ
       いい加減にしろ お前ら

チョッパー「ルフィ ウソップが呼んでるよ

ルフィ「聞こえねェ」

チョッパー「ゾロ」 

ゾロ「何も聞こえねェな

フランキー「ウソつけ 聞こえてるだろ

ウソップ「ハア… ハア… 冗談やめろよな………
       …何だよ ハア …本当におれと別れようってんだな 
       ハア… そうかい… …もういいよ
       そっちがその気なら…
       最後に一つ言わせて貰うぞおめェら…」

(ウソップの回想)
ウソップ「どこへ行こうとおれの勝手だ おれはこの一味をやめる」
(ウソップの回想おわり)

ウソップ「… ごめ"―――――ん
      意地はってごべ―――ん
      おれが悪がったァ――――

ウソップ号泣。

ルフィ「……」 

ゾロ「ウソップ」

ウソップ「今更みっともねェんだけども 
       おれ"一味をやめるって言ったけど
       アレ… 取り消すわ"けにはいかねェがなァ―
       ダメかな"― …頼むからよ
       お前らと一緒にいさせてくれェ
       もう一度… おれを仲間に入れてくれ"ェ

ウソップさらに号泣。

ルフィの手が伸びて来る。

ウソップ「ルフィ…」

ルフィ「バガ野郎――――早く掴ばれ――――っ
     むあ…

ルフィも号泣。

ゾロ「バカはおめェだ

ナミ「アハハ… カッコ悪いわねあんた達っ」

ルフィ「やっと… 全員揃った さっさとこんな砲撃抜けて
     冒険にいくぞ野郎共~~~

麦わら一味「お―――――っ

-438話- おわり


【感想】

いや~ゾロ、カッコイイ(≡ ̄ー ̄≡)
”男のけじめ”まさに武士道ですな

ウソップが戻ってくるとは思ってたけど
ちゃんと筋を通しました。
この辺りが大人からも人気のある理由だと思いますネ(^o^)

ロビンも助けて、新しくフランキーも加わって、
ウソップも戻って来て、全員で出航

新しい冒険のはじまり~

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